2024.02.20メールマガジン

26卒インターンシップの新ルール運用に向けた準備・動き/学内・サイト上での方向性・注意点/学生の認識は26卒で改善されるか

2025年卒向けの採用情報解禁が迫っていますが、すでに2026年卒向けのインターンシップについても、企業・情報会社が準備を進めています。今回のメルマガでは、既に準備が進んでいる「26卒インターンシップ関連の動き」と題して、その定義のおさらいや、企業・情報会社の動きをまとめてお伝えしたいと思います。
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■TOPICS
【1】前提・産学協議会の指定する4類型について
【2】学内の注意点「タイプ2」について
【3】就職サイト上の方向性
【4】学生の認識
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【1】前提・産学協議会の指定する4類型について
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前提の確認ですが、2026年卒以降のインターンシップについて、扱いや定義が変更されます。

□26年卒以降のインターンシップ定義(概略)
├タイプ1:オープンカンパニー
├タイプ2:キャリア教育
├タイプ3:インターンシップ(汎用的能力活用型/専門活用型)
└タイプ4:インターンシップ(高度専門型)

それを取りまとめたものとして、「産学協議会」の「4類型」の説明資料がありますので、特に重要なものについてのリンクを記載いたします。

※下記資料はすべて「産学協議会」HP内「活動報告」より転載
https://www.sangakukyogikai.org/activities

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2022年6月22日
【動画】産学協働による学生のキャリア形成支援活動(4類型)の推進

https://www.sangakukyogikai.org/_files/ugd/4b2861_98853027b5724111b8062b832d3eb12f.pdf
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2022年11月30日
【リーフレット】産学で変えるこれからのインターンシップ―学生のキャリア形成支援活動の推進― <更新版>

https://www.sangakukyogikai.org/_files/ugd/4b2861_65e09ebc68ec481c8d72ce09fe7e138f.pdf
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2023年7月5日
よくあるご質問(FAQ)(7月5日更新)
-産学協働による学生のキャリア形成支援活動(4類型)の実践-

https://www.sangakukyogikai.org/_files/ugd/4b2861_596c1377e41c4d15af52c542735f80c5.pdf
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【2】学内の注意点「タイプ2」について
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大学のご担当者様におかれましては、様々なご調整中と思われますが、改めまして「タイプ2」について、上記FAQにて記載がありましたので、こちらで共有させていただきます。

まとめると、
●これまで授業等の名称で「インターンシップ」と記載していた場合でも、タイプ3・4の基準に満たない場合は別名称を利用すべき
●低学年向け(1・2年生向け)のプログラムについても同様
ということになっています。

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よくあるご質問(FAQ)
-産学協働による学生のキャリア形成支援活動(4類型)の実践-

>5ページ目(pdf内ページ番号2)
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Q2-1)
大学の科目として長年、「インターンシップ」という名称を使用してきましたが、 就業体験を伴わない場合は「インターンシップ」という名称を使用できないのでしょうか。
A2-1)
はい、使用すべきではないと考えます。(中略)但し、名称の変更には関係者との調整を要し、来年度の実施までに間に合わない場合は、名称の横に「産学協議会の分類上、『タイプ1』に相当します」といった補足情報を一緒に記載することが考えられます。当該プログラムが該当するタイプを判断するには、「目的」に照らし合わせてください。

Q2-2)
職場体験を伴う学部1・2年生を対象としたプログラムを、従来「インターンシップ」と呼んできましたが、2023 年度以降は、当該プログラムでは「インターンシップ」という名称は使用できなくなるということでしょうか。
A2-2)
はい、使用すべきではないと考えます。産学協議会における検討において、特に大学側から「学生にとって、就業体験活動の主たる目的が、学部1・2年生の場合は『その仕事・業務について知ること』である一方、学部3年生以降は『その仕事・業務・職種に対する学生自らの能力を見極めること』であり、外形的には同じ就業体験活動であっても、その目的は対象年次によって異なる」という指摘が多く出されました。そうした指摘を踏まえ、「タイプ3」のインターンシップは、あくまで学部3年生以降に実施するプログラムに限定することとしました。低学年次の学生(学部1・2年生)を対象とした就業体験を伴うプログラムについては、「タイプ1」ないしは「タイプ2」のプログラムとして運営いただきますよう、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。(後略)

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【3】就職サイト上の方向性
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就職情報サイトを運営する情報会社でも、現在対応が進んでいます。各社の方針が見えつつありますので、現状をまとめてお伝えいたします。

●各社とも、上記4タイプを大きく2種に分類して取り扱う見込み
├「タイプ3・4」=「インターンシップ」と定義
└「タイプ1・2」=「オープンカンパニー&キャリア教育」として定義
※「インターンシップ」「オープンカンパニー」「キャリア教育」と3つに分けるケースや、「インターンシップ」「オープンカンパニー」の2つに分けるケースも想定されます
●「インターンシップ」と定義するプログラムについては、各社管理画面の仕様や原稿審査等で基準を明確にして掲載予定

各社、細かい対応の差はありますが、2~3種に区分して運用をする見込みです。弊社側でも検討を重ね、2種で運用することといたしました。なお、「タイプ2」についてはその定義・性質上、就職情報サイトに掲載されるケースは少ないのではないか、と想定しており、その分上記【2】で記載した通り、学内・カリキュラム上での判定・運用が求められるものと考えています。

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【4】学生の認識
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2025年卒向けから「基準を満たしたインターンシップの参加情報を、採用情報に活用できる」ルールは運用を開始しています。しかしながら、学生向けにその認識を調査してみたところ、まだまだ周知徹底が必要であることが明らかになりました。
※出展:2025年卒向けブンナビ学生アンケート(7-9月分)

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Q.25年卒(今年の大学3年生/院1年)から「基準を満たしたインターンシップ」で取得した学生情報を、企業が採用活動で利用できるようになります。このことを知っていますか(択一)

 ▼「知っている」と答えた学生の比率
  7月調査:68.7% → 8月調査:66.1% → 9月調査:66.0%

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Q.「基準を満たしたインターンシップ」で取得した学生情報を、企業が採用活動で利用できるようになることについて、企業はいつから学生情報を利用できると思いますか(択一)

 ▼正しい時期を選択した比率
  └「大学3年生/院1年の春休み以降から(翌3月以降)」を選択
  7月調査:5.0% → 8月調査:3.5% → 9月調査:4.3%

 ▼誤った時期を選択した比率
  └「2月以前」を選択
  7月調査:77.8% → 8月調査:79.1% → 9月調査:82.6%

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調査結果を見ると、まだ3割以上の学生がその認識がなく、またその「時期」についても多くの学生が勘違いをしているようです。これは周知徹底の問題もさることながら、一部企業では「採用直結(優遇)」というコースがあり、そのうたい文句の反応した結果ともいえると思われます。26卒以降、就職サイト上の表記・定義が確定することで、こういったケースは減ると思われます。学生の中での会話・情報交換でも、正しい認識が広まるよう、就職サイトとしての周知徹底を行います。
学生の進路選択に携わる皆様におかれましても、引き続き、よろしくお願いします。

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いかがでしたでしょうか。

学生アンケート調査は、以下に掲載ておりますので、ご興味のある回がございましたら資料請求いただけますと幸いです。

https://www.careerpartners.co.jp/type_laboratory_news/enquete/
※全データをご希望の場合は、同HPよりご請求ください

その他、定点学生アンケートなどのリリースはこちらからご確認ください。
https://www.careerpartners.co.jp/laboratory/

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最後までお読みいただきましてありがとうございました。
〔ブンナビ編集長 間宮 康之〕
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