2023.01.24メールマガジン

【キャリアセンター長・インタビュー】 日本大学 生物資源科学部 就職指導課 課長 横地 慶太 氏(インタビュー当時)

学部の源流は二つある。
学祖・山田顕義伯爵が1889(明治22)年に設立した日本法律学校をはじまりとして、法文学部に専門部拓殖科が1937(昭和12)年に開設された。また、1907(明治40)年設立の東京獣医学校が、戦後に東京獣医畜産大学となり、1951(昭和26)年に日本大学と合併。その翌年、学部名が農獣医学部となり、学科の増設や名称変更を経て、1996(平成8)年に現在の学部名となった。

今回は、日本大学生物資源科学部 就職指導課長の横地 慶太氏(インタビュー当時)にお話を伺った。

◆フィールドサイエンス教育の実践
本学部は神奈川県の湘南(藤沢市)にキャンパスがあります。小田急線の「六会日大前駅」から徒歩3分という好立地ながら、東京ドーム12個分に相当する広大な面積を有しています。キャンパス内には、図書館や体育館といった一般的な施設だけでなく、博物館、動物病院、農場、演習林をはじめ最先端の機器を備えた研究施設(生命科学研究所、先端食機能研究センターなど)があり、学部や大学院の教育と研究に活用されています。

1学年約1,600名の学生がおり、生産・利用科学、生命科学、環境科学の3つの柱を中心に12学科の専門分野に分かれて学んでいます。(2022年度現在、大学データ参照)。
本学部の特色として、講義で学んだ内容を実際に自らの目で確かめ、感じ、手を動かして身につけていく「フィールドサイエンス教育」が挙げられます。キャンパス内にも多くの設備がありますが、下田臨海実験所をはじめとする学外施設も利用して、実験や実習、フィールドワークを行い、体験的に修得する学びを重視しています。

2023年4月には学科改編が実施されます(※1)。生命や食料、資源、環境に関する諸問題を複眼的に捉え、既存学科を10学科に整えます。そして新設学科(獣医保健看護学科)を加えた全11学科で「フィールドサイエンス教育」をさらに深めてまいります。

◆キャリア・就職支援における二つの特徴
キャリア・就職支援における特徴の一つに、教員との密な連携があります。企業と距離感が近い研究室も多く、キャリア形成に理解ある教員が多いからでしょうか。研究室単位で就職状況が把握できるなど、教職員の支援連携がキャンパスの風土として定着しています。

もう一つの特徴は、職員が積極的に企業訪問するアクティブさでしょう。本学部の場合、学生のキャリア選択には一定の方向性があり、業界はある程度限定されます。そのため、職員は該当業界の最新情報を常にピックアップする努力が必要です。業界紙やビジネス誌をチェックして、気になる企業を見つけたら、職員からアプローチして訪問することも珍しくありません。学生が気付きにくい成長企業を見出し、さりげなく紹介していく。分野がある程度定まっているからこそ、そこを起点として、学生の視野を広げる支援を心掛けています。

4月に新設される獣医保健看護学科は、昨年5月に施行された「愛玩動物看護師法」によって、卒業後は愛玩動物看護師国家試験の受験資格を得ることができます。動物病院やペット産業など、新たなキャリア選択が考えられるので、今から少しずつ準備を整えはじめています。

本学部の就職率ですが、全国平均以上の高い数字を維持できています。企業の方々のご支援には、改めて感謝申し上げます。就職率は指標の一つとして重視していますが、個人的には学生の「キャリア決定の満足度」を大切にしたいですね。卒業時に、決定したキャリア(就職先、進学先など)の満足度を調査したものですが、現在は約9割が満足と回答しています。この数字をさらに高めたいですね。

◆大学3年生向けの具体的支援
志望業界が早くから決まっている学生もいるため、3年生の夏季休暇を意識した「インターンシップゼミ」を昨年春からスタートさせました。4~7月まで、毎週水曜日の5時限と6時限を使い、約30名の学生が参加しましたが、レクチャーだけでなく学生同士のワークショップや情報交換など、思った以上に積極的に取り組んでいました。交流しやすさにこだわり、対面実施にしたことが功を奏したようです。

多くの学生が動き出す3年生の12月と2月には、合同企業セミナーを開催しています。昨年度はオンラインのみでしたが、昨年12月は対面でもおこなうことができました(※2)。自らのキャリア選択を考える良い機会になるよう、業界理解を深める事前プログラムを実施したり、企業のつながりに着目したパネルトークを行ったりして、学生の興味関心を高める工夫をしています。

就職支援プログラムは、できるだけ学生が参加しやすい日程で開催していますが、学部の特性上、実験や実習があるため、全学生が参加できる日時設定ができません。そのため、10年以上前から「ムービーアーカイブ(※3)」で、動画提供を行っています。こうしたオンラインサービスの知見があったので、新型コロナによる支援体制の変更にも、スムーズに対処することができました。日頃から新しい取り組みに積極的なメンバーに感謝です。

◆変わりゆく新卒採用への対応
学生支援に関わりながら思うのですが、納得できるファーストキャリアの意思決定には、適切な時期というものがあるように感じます。あまりに早いタイミングで選考を受けても、自分で判断するだけの価値観ができておらず、結局は逡巡してしまいます。時間をかけて見聞を深め、土台を作った上でキャリア選択することが重要ではないでしょうか。

低学年インターンシップなど、早期から外の世界に目を向け、卒業後のキャリアを意識することは大切ですが、それが早すぎる就職活動につながることには疑問を感じます。専門分野の学びが深まる3年次の学業は重要です。学業を中心とした大学生活が前提にあり、学生自身のペースでキャリア(就職先、進学先など)を決められるよう、見守っていただければ幸いです。

新型コロナの影響で、新卒採用の有り様が急激に変化しました。今後も大きく変わっていくでしょう。学生が経験するリアルな就職活動とズレが生じないよう、アンテナを立てながら、変化に対応した支援が必要です。私たちも外に出て人と会い、支援に反映させていくことを大切にしたいと考えています。
〔就職情報研究所 所長 平野 恵子〕

※1
学科改編(2023年4月より新学科体制)
https://reorganization.brs.nihon-u.ac.jp/

※2
12月学内合同企業説明会

【2024卒対象】12月開催 2024 合同企業セミナー<業界・職種勉強会>のご案内

※3
ムービーアーカイブ(学内ネットクワーク内の提供)
https://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~syusyoku-movie/movie-1/index.html

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<大学データ>
●日本大学会館(本部)
〒102-8275 東京都千代田区九段南4-8-24
TEL:03-5275-8110
http://www.nihon-u.ac.jp/index.html

●日本大学 生物資源科学部
https://www.brs.nihon-u.ac.jp/

〇就職指導課

就職・キャリア


〒252-0880 神奈川県藤沢市亀井野1866
TEL:0466-84-3861(直通)

[学科]
生命農学科、生命化学科、獣医学科、動物資源科学科、食品ビジネス学科、森林資源科学科、海洋生物資源科学科、生物環境工学科、食品生命学科、国際地域開発学科、応用生物科学科、くらしの生物学科

(2023年4月より)
バイオサイエンス学科、動物学科、海洋生物学科、森林学科、環境学科、アグリサイエンス学科、食品開発学科、食品ビジネス学科、国際共生学科、獣医保健看護学科、獣医学科

[大学院]
生物資源科学研究科
生物資源生産科学専攻、生物資源利用科学専攻、応用生命科学専攻、生物環境科学専攻、生物資源経済学専攻

獣医学研究科
獣医学専攻

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